2013年Q1のグローバルの大型TFT液晶パネル生産は、QOQ-10.4%/YOY+11.2%となる約6,570万/月であった。アプリケーション別では、タブレット向けがQOQ+5.3%と増勢を維持したものの、その他のアプリケーションは、ノートPC向けがQOQ-22.1%、モニター向けが-13.8%、TV向けが-11.8%と軒並み減産傾向となった。
2013年Q2の大型TFT液晶パネル生産は、QOQ+7%程度の増加が見込まれる。タブレット向けパネルは、主要モデルの多くが端境期にあり、QOQほぼフラットに留まる見込みである。ノートPC/モニター/TV向けパネルはQOQ+5%強の水準で増加が見込まれるが、季節変動的な要素が大きく、需要の上振れは見られない状況にある。
2013年トータルの大型TFT液晶パネルの総量(枚数ベース)は、YOY+9%の約8億7,600万/年が見込まれる。内訳は、タブレット向けパネルはYOY8割増となる約2億7,895万/年、ノートPC向けはYOY-17%の1億8,960万/年、モニター向けはYOY-10%の1億6,165万/年、TV向けはYOY+3%の2億3,520万/年と、タブレットがノートPC/モニターの需要を置き換えるという構図が強く出る結果となった。特にノートPCは当初の見込みよりも大きく落ち込む予測となっている。
一方、TV向けは、枚数ベースではYOY+3%レベルの見込みであるが、面積ベースでは+10%水準の拡大が見込まれる。中国の省エネ補助金打ち切りなどにより需要台数が下振れする危険性が増しているが、TVの平均画面サイズは大型化を続けており、2013年の平均画面サイズは前年より1.6~1.7”程度の水準で大型化する見込みである。
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