株主総会を控えた5月末、経営陣の一人が記した社員向けメッセージが社内で話題になった。「革新には反省や自己否定が必要ですが、難しいのはただ過去の自分を全否定すればいいというものではないということです(中略)2006年度から08年度上半期にかけて年間9兆円規模の販売力を持ち、営業利益(率)は5%を超えていました。自分たちは少なくともその程度の結果をひねり出す力は持っているという自負は持っても良いでしょう」 差出人は大坪だった。メッセージで名指しこそしていないものの、その内容は「大坪さんの経営路線をことごとく否定した津賀さんへのあてつけにも思える。そんなことがいまだに上層部で起きているのか」(中堅幹部)と受け取る社員も多かった。.... (中略) ....津賀が自由に改革に腕をふるえるとは限らない。巨艦パナソニックには、津賀を阻む力学がいたるところに潜んでいるからだ。
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Jul
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