シャープはCECと合弁で南京市に液晶パネル工場を建設し2015年6月の稼働を目指す。来春に資本金175億元(約2800億円)で設立する合弁会社が運営し、大型テレビ向けだけでなく、IGZO技術を駆使したノートパソコンやタブレット、スマートフォン(高機能携帯電話)用の中小型パネルを生産する。
 シャープは新工場の立ち上げを指導するとともに、CECの技術者の育成を担う。その対価としてCECから支払われる技術料の一部(約220億円)を回して合弁会社に8%出資し、出資比率に応じた量の液晶パネルを引き取る契約だ。インフラなども含めた総投資額は5000億円を超えるが、シャープ側の持ち出しはゼロ。関係者は「投資をせずに自社仕様のパネルを手に入れることができる」とメリットを説明する。
Move to full article