米Appleはネバダ州リノに新設するデータセンターへの電力供給をめぐり、電力会社NV Energyと提携し、新たにソーラーファームを建設する計画であることを明らかにした。データセンターを再生可能エネルギーのみで稼働させるという目標に向けた大きな一歩となる。
Appleのほか、Amazon.comやMicrosoftなど、大規模なサーバファームを構築し運営しているIT企業は近年、電力などの資源を大量に消費しているとの批判にさらされている。
モバイル端末にコンテンツをストリーミング配信したり、企業向けのサービスをホスティングしたりなどで、インターネットトラフィックは急増する一方であり、各社のデータセンターがそうしたトラフィックの増加に対応している。
声明によれば、新しいソーラーファームは、Appleのデータセンターに電力を供給しているSierra Pacific Powerの電力網にもクリーンエネルギーを提供することになり、完成すれば、年間約4350万kWh(キロワット時)のクリーンエネルギーを生み出せるという。
Appleの米国で最大規模のデータセンターは既に太陽光発電で稼働している。ノースカロライナ州メイデンにあるこのデータセンターでは、総面積100ヘクタールのソーラーファームとシリコンバレーの新興企業Bloom Energyから調達した燃料電池設備により、年間約1億6700万kWh(1万7600世帯の年間電気使用量に相当)のクリーンエネルギーを生産している。
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