DigiTimesによると、もし米Appleが自前の半導体工場を建設した場合、メリットよりもリスクの方がはるかに大きいだろうという。Appleが(どこかの)半導体工場の一部または全部を所有するのではないかという憶測が流れているが、Taiwan Semiconductor Manufacturing(TSMC)の工場は対象としてはありそうにない。TSMCにとって、Appleからの戦略的な投資は、米Qualcommをはじめとする既存の大口顧客との関係悪化につながるためという。
一方、米Globalfoundriesは、Appleのような大口顧客に対してはどんなコストであっても努力するだろう。IBMは最近はファブライト戦略にシフトしており、その工場を取得するならばIBMの先端プロセス技術が活用可能になるだろう。自社工場を保有することは、サプライチェーン全体を強力に管理できTime-to-Marketの短縮につながるが、それは先端チップを大量生産できる場合に限られる。また、アプリケーションプロセッサの内製には高いオペレーティングコストがかかる上、特に1xnmプロセスへの微細化において、(技術的、資金的な面で)そのリスクと不確実性に直面することになる。このため、ファンドリーパートナーとの協業に注力し続けるべきだとしている。
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