タッチパネル産業において、中国市場の存在が日増しに大きくなっている。
iPhoneやGalaxyなどハイエンド・スマートフォンの需要が減速傾向にあると言われる中で、高い伸長率を示しているのが中国の端末メーカーである。
中国の端末メーカーのタッチパネル採用傾向は、比較的安価なガラスセンサやフィルムセンサが中心となっている。特に最近は、Lenovoを筆頭に、スマートデバイス全体でフィルムセンサの採用が拡大している。
中国市場向けのフィルムセンサ供給の中心的役割を担うのは、地場タッチパネルメーカーのShenzhen O-Film Techである。積極的な生産能力の増強により台頭してきた同社は、韓国向けへの出荷も増加している。
地場からのタッチパネル調達が目立つ中国市場であるが、ハイエンド端末向けは海外からの調達を増加させている。中国端末メーカー大手のHuaweiは、2013年モデルにインセルパネルを採用するなど新しい方式の採用に積極的な姿勢を見せている。スマートフォンにOGS(カバー一体型)を採用するメーカーも出てきており、中国市場におけるタッチパネルの調達は、メーカーごとの特色が目立つようになってきた。
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