サムスン電子が過去最高の業績を上げ、資産が200兆ウォン(約17兆4100億円)を超えたことが7日までに分かった。
サムスンの4~6月期の要約財務状態表によると、6月末の時点でサムスンの資産は203兆7600億ウォンに達した。昨年3月末の190兆8400億ウォンより12兆9200億ウォン増えて、資産が初めて200兆ウォンを突破した。昨年6月末と比べ37兆4600億ウォン増えたことになる。資産の内訳は、流動資産が104兆7900億ウォン、非流動資産が98兆9700億ウォンとなっている。
増加の大部分は流動資産で、31兆3300億ウォン増加し、増加分の84%を占める。流動資産のうち、最も増加したのは「現金など」で、昨年6月末の23兆8000億ウォンから46兆9800億ウォンに増えた。「現金など」には、現金および現金性資産や短期金融商品などが含まれる。
「現金など」が急増したのは、サムスンが過去最高の業績を記録し「先制投資」を目的に現金などを貯蓄したためとみられる。
にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ
にほんブログ村


サムスンは昨年の7~9月期から4期連続で8兆ウォン以上の営業利益を出し、今年4~6月期には過去最高の9兆5300億ウォンを記録した。
こうした巨額の利益をすぐに現金化できる安全資産に投資した結果、「現金など」の増加につながった。
安全資産や現金性資産に投資するのは、景気回復の兆しが見えればいち早く投資につなげたいという意図があると読み取れる。
また、「現金など」の増加にはサムスンが昨年4~6月期以降、設備投資を減らしてきたことも影響している。
2010年に21兆6200億ウォン、2011年に22兆6700億ウォン、昨年は22兆8600億ウォンと毎年設備投資を増やしてきたが、昨年の1~3月期をピークに四半期ベースでは今年1~3月期まで投資額を減らした。
サムスンは今年、年間24兆ウォンを投資する計画で、7~9月期からは設備投資額が増える見通しだ。
一方、サムスンの資産を負債と資本に分けると、それぞれ65兆3800億ウォン、138兆3800億ウォンとなる。
負債は1年で9兆3500億ウォン、資本は28兆1100億ウォンそれぞれ増加した。