スマートフォンのスクリーンは目覚ましいスピードでスペックが向上している。従来、低価格帯スマートフォンのスクリーンは3”クラスHVGAが中心であったが、最近は4”クラスWVGAへシフトしている。これらのパネルを生産するのは、台湾や中国のパネルメーカーであり、同地域の第5世代a-Si TFT生産ラインの稼働が上がって来ている。
一方、LTPS-LCDの生産ラインは高価格帯のスマートフォンの伸びが鈍化してきたことから供給過剰を危惧する声が出たが、引き続き高稼働が続いている。LTPS-LCDラインの稼働を支えているのが、HD720スペックのパネル需要の拡大である。

にほんブログ村 IT技術ブログ IT技術情報へ
にほんブログ村


需要規模が大きいWVGAスペックのスマートフォンがHD720へシフトしていることから、HD720パネルを搭載した端末は大幅に拡大している。
HD720パネル搭載端末は、主にa-Si TFTパネルを採用すると想定されていたが、予想よりa-Si TFTへのシフトは進まず、LTPSパネルを併用する形となっている。
HD720需要の下支えに加えて、2013年秋にはiPhoneの次期モデルが発売される見通しであり、LTPS生産ラインの高稼働は今後も続くと見込まれている。