日本格付研究所(JCR)は28日、液晶ディスプレイ・パネル用ガラス基板の製造・販売を主たる事業としているAvanStrate の債券格付け(第1回債)をCCからD(デフォルト)に3段階、長期発行体格付けをCCからLDに2段階引き下げ、クレジットモニターを解除したと発表した。
第2回債はCCに据え置き、ネガティブのクレジットモニターを継続するという。   
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AvanStrateは、28日開催した社債権者集会において「第1回無担保社債の条件変更(償還期限の延長など)」について合意、決議されたと発表した。この条件変更は、当初約定の償還期日までに社債残高全額の償還資金を調達・確保することが困難なために同社が提案。当初約定に比べ不利益を伴う内容という。

JCRでは、条件変更は第1回債の債務不履行に当たると判断し、同債の格付けをDとした。長期発行体格付けについては、現状では債務不履行は一部の債務に限定されていることから、LDとした。今後、LDから新たな格付けへの変更には、条件変更が裁判所の認可を得ることが最低限の要件になるという。

一方、第2回無担保社債については、格付けを据え置いたまま、ネガティブのクレジット・モニターを継続する。今後も第2回債償還に向けての対応や事業動向、業況などを注視していく考え。