液晶企業として、台湾・韓国と比べ日本企業の弱点をあえて挙げるとすれば、ITの使い方ではないでしょうか?
十年以上も前の話ですが、台湾メーカーではオフィスに居ながら工場の歩留がリアルタイムに確認ができていました。
まあ日本のメーカーでもITにお金をつぎ込めば当然できることなのです。しかし多額の投資に見合うかという点で中途半端で留めてしまうことも多々あります。
台湾では工場設計の大前提が日本と一桁は違う大量生産ですのでITを駆使して工場を動かさないと成立ちません。ITの投資がフルオプションで巨額になるとはいえ大量生産の工場の総投資の中では小さい比率、そこにはケチケチしないのです。というか完全にITに依存して工場を運営しており、可能な限り人が介在することを排除しています。もちろんその背景には経験ある現場管理者の不足や人員の流動といった背景もあります。
工場を一例としてあげましたが、在庫・生産・販売といった一連のサプライチェーンへのIT投資の姿勢にも差があるようです。
さらにeFabと命名して企業間でのITによる連携も深められています。
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結果として工場のパフォーマンスを細かく分析しようとした場合、日本企業では間接人員のデーター収集分析作業が膨大になりがちです。またそのような人が介在しなければできないような細かい作業を要求する困った企業幹部がいて現場の生産性低下を招いていたりしないでしょうか?
台湾韓国では、ボタン一つで出来ることに日本では高い人件費の人が長時間頭と手を使っていたりしないでしょうか?
競争力をしっかり見つめて運営する智慧が求められます。
競争力をしっかり見つめて運営する智慧が求められます。
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