第20回目の記念開催である今年の『FPD International 2013 』のテーマは、"The NEXT Generation Display 「4K」「Over50“」「OLED」~映像表示を革新する最先端技術がここにある~" と大上段に構えて開催されますが、なんと液晶/OLEDパネルメーカーの出展は管理人が確認したかぎりでは日本の2社のみ(JDI:ジャパンディスプレイとPLD:パナソニック液晶ディスプレイ)!
あのシャープや台湾・韓国・中国の大規模メーカーは完全に無視(シカト)状態です。
高揚感を煽る宣伝文句とは裏腹に主役(パネルメーカー)が登場しない舞台とは、「入場料」返せ!と叫びたくなりますが、まぁホームページから無料招待券もダウンロードできますから、あきらめつつも、とりあえず見ておこうという感じで参加する側、そして演じる側もそれなりにといった感じでしょうか?

ディスプレイというものを平面化する一大変革を成し遂げたFPD業界も20年経てついに一回りしたという感じです。
そういう意味では感慨深いものがありますね。
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キラ星のように登場し舞台に上り詰め世の中を席巻した主役たちも、持ちネタの度重なるつぶし芸やお色直しで持たせてきたのもこれが限界。
それを自覚して"The NEXT Generation"と世代交代を売り込むのですが、セールストーク倒れでその新世代もあまり魅力的には映らない、新しいものを生み出す宿命を背負う日本としては、ここ何年かはつらい時期が続くのではないでしょうか?

一縷の望みとして管理人が捉えているのは、基礎となる日本の材料・素材・加工メーカーが結構元気なこと、これは他の展示会や現場で感じたことですが...

FPD業界にとって、生みの苦しみを感じることのできる国は、そう多くなく、厳密に言えば日本だけ、Only Japanです。
その萌芽が感じられればよそ見していた移り気な観客もまた戻ってくるでしょう。
「生みの苦しみ」を味わうことが許される日本、ならば積極的に味わい尽くすべきではないでしょうか?