LED照明器具向けの調光機能は、これまで省電力化を目的としたケースが多かったが、演出効果を目的とした調光・調色機能が付加されるケースが増加している。
パナソニックは家庭用シーリングライトで光の色と明るさを調整して、光の演出機能を拡充させている。一般的に電球色の色温度は3,000K程度とされているが、パナソニックの新機能「くつろぎのあかり」では、2,000K程度が設定されている。色温度を下げることにより、就寝時にリラックス効果を演出することが可能となっている。
色温度を下げるためには、LEDの演色性の向上が必須である。演色性の向上は、赤色蛍光体の使用量の増加により対応するが、赤色蛍光体の使用量の増加によりLEDパッケージの発光効率も低下する。LEDメーカーは、照明器具向けLEDの高付加価値化・差別化を目指して、LEDパッケージの演色性と発光効率を両立させるための開発を進めていく。