サムスンディスプレイは、25日、中国江蘇省蘇州市蘇州工業団地の第8世代( 2,200 × 2,500 mm ) LCD生産工場「サムスン蘇州LCD」 ( SSL )を竣工させた。
SSLは、昨年5月に着工以来、 1年5ヶ月で竣工した。 57万1,900 ㎡の敷地に10億ドルを投入したSSLは、サムスンディスプレイ60 % 、蘇州工業団地30 % 、中国家電メーカーTCLが10 %の株式を持っている。今後約20億ドルが追加投資される。 SSLの操作開始によって蘇州工業団地は、材料、部品、生産、物流などディスプレイの前工程・後工程の両方を備えた最先端の「LCD -クラスター」として生まれかわる。



同社はこの工場でプレミアム製品群である48~55インチUHD/フルHD LCDパネルを中心に生産する計画だ。これにより、急速に変化する中国市場に積極的に対応する一方、地元のプレミアムTV市場で主導権を確保するという戦略だ。中国TV市場規模は年間5,000万台レベルで、2億5,000万台規模の世界市場の中で5分の1を占めている。SSLは最大で月7万5,000枚のパネル生産が可能だ。
同社は初期に1万枚のパネルレベルを維持し、市場状況を考慮した上で生産量を引き上げるが、今年中は月1万7,000枚レベルの生産量を維持し、市場状況に応じて来年上半期に5万5,000枚まで増やす計画と説明している。