JX日鉱日石金属は、台湾にFPD/半導体用のスパッタリング・ターゲットを製造する新工場が竣工したと発表した(発表資料)。JX日鉱日石金属の子会社である台湾日鑛金属が、台湾桃園縣龍潭の工業団地に建設していたもの。
JX日鉱日石金属は、スパッタリング・ターゲットを日本、台湾、韓国、米国で生産しており、台湾ではこれまで八徳の工場でFPD製造向けのスパッタリング・ターゲットを生産していた。
新工場ではFPD向けに加えて半導体向けも生産し、東アジア地域に供給していく。八徳工場は閉鎖を予定しているが、新工場が加わったことで、JX日鉱日石金属のスパッタリング・ターゲットの生産能力は10%増加する。
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 新工場の敷地面積は、将来の事業拡張用地を含めて約3万m2。FPD/半導体向けスパッタリング・ターゲットの下工程および検査設備を導入した。製造から営業、技術サービスまでを1カ所でまかなう。新工場は台北の近郊に位置し、高速道路のインターチェンジや空港からのアクセスも良好という。また、台湾当局所管の龍潭科学園区内に立地しており、インフラや防災、治安などの行政サービスを享受できる。投資額は約25億円。操業開始は2013年12月を予定している。