スマートフォン用のドライバICは、RAMの搭載によって価格差が生じる。
モバイルディスプレイ用ドライバICには、アプリケーションプロセッサから送信されたデータを一時的に蓄積する目的で、RAMが搭載される場合がある。
中国で需要が拡大しているWVGAクラスのスマートフォン向けのドライバICは、RAMの搭載有無で約0.5ドルの価格差がある。そのため、端末メーカーのコスト志向次第では、従来はRAMが標準搭載されていたWVGAクラスにおいてもRAMが搭載されないケースが増加している。
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一方、FHD用のドライバICでは、1/2 1/3RAMの搭載モデルが約4ドル、非搭載モデルは約2ドルである。価格差が大きいため、1/2 1/3RAM搭載ドライバICは、一部の端末メーカーのフラグシップモデルに限られた採用となっている。

HDクラス以上の高解像度用ドライバICは、高い画像圧縮技術を持つ日系メーカーがリードしている。こうした技術を持つICメーカーは、最先端のプロセスでなくても高解像度用ドライバICを生産できることから、IC価格を抑えることが可能となる。今後は日系メーカーが、1/2 1/3RAM搭載ドライバICの普及に貢献していくことが予測される。