日本電気硝子は24日、中国に液晶パネル用基板ガラスの工場を建設すると発表した。生産設備の多くを日本から移設し、2015年後半から順次稼働させる。移設設備の評価額を含めると、設備総額は約700億円になる。中国では液晶パネル工場の新設が相次いでおり、日本電気硝子は製品を機動的に納入できる体制を構築して事業拡大につなげる。
現地法人を通じ、福建省アモイ市にガラスを溶融・成形する工場を建設する。
「8.5世代」(2.2メートル×2.5メートル)の大型基板ガラスを生産。主に上海と広州の加工拠点で裁断・洗浄した後、中国の液晶パネル工場に納入する。
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生産能力は同社全体の2割程度になる見込み。17年度には約400億円の売上高を見込む。
日本電気硝子は液晶用基板ガラスで世界3位。2割強のシェアを持つ。従来は滋賀県内の2工場で全量を生産していたが、13年に韓国工場を立ち上げて生産量を
段階的に増やしている。中国工場の新設に伴い、国内生産比率は6割に低下する見通しだ。
中国ではLGディスプレーや京東方科技集団(BOE)、TCL集団などが液晶パネルの新工場を計画しており、基板ガラスの需要も増加するとみられている。