2013年のLCD用偏光板のロール面積規模は、YOY+3%の約4億㎡であった。
TVやタブレット用偏光板は堅調であったが、モニター、ノートPC用偏光板の需要減少により、従来と比較して低い伸びに留まっている。
ロール面積規模が拡大する一方で、金額規模はYOY-3.4%の8,020億円となる見通しである。2012年は、スマートデバイス用の高付加価値偏光板が金額規模を押し上げたが、2013年はモニター、ノートPC市場の減少が金額規模に影響を与える結果となった。

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偏光板メーカーは金額規模の縮小に歯止めを掛けるために、①現行製品のコスト低減、②スマートデバイス用偏光板の拡大、の二つを目標に、面積成長に依存しない事業体制を確立する動きを進めている。
偏光板を構成する光学フィルムにおいても「高透過」、「薄膜」、「高耐久性」をキーワードにフィルム開発が進められている。偏光板の事業体制の変化は、偏光板メーカーだけではなく、光学フィルムメーカーを巻き込んで進める必要がある。光学フィルムも新しいフィルムの開発を、偏光板メーカーと共同で行うケースが増えている。
偏光板市場の変化に伴い偏光板メーカーと光学フィルムメーカーの関係は、より密接になっていくことが予想される。
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