ミドルレンジのスマートフォン向けに、HD720スペックのパネル需要が拡大している。HD720クラス※1の採用は、2012年までフラグシップモデルに限定されていたが、2013年にミドルレンジ向け需要が拡大した。
2012年に約2.4億個であったHD720クラス向けドライバIC出荷量は、2013年に約4.5億個まで増加した。
HD720クラスでは、ドライバICにカスタム製品が求められるケースが多い。よって、カスタム製品の対応力に優れるルネサスエスピードライバとSamsung Electronicsがミドルレンジ以上で高いシェアを保持している。
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しかし最近は、ローエンドで高いシェアを持つ台湾系ドライバICメーカーの中でも、Novatek MicroelectronicsとOrise Technologyの2社が中心となり、ミドルレンジクラス以上の需要開拓に注力している。
両社はカスタム製品への対応力を強化していることから、台湾系ICメーカーの開発力強化に伴い、HD720クラス向けの競争は激化すると見込まれる。

※1: HD720クラスには、WXGA / WDVGAを含む。