経済日報によると、アップルの次のiPhoneはイヤホンコードとバッテリーで中国企業が新たにサプライチェーンに加わる見通しだ。中国市場の開拓に力を入れるアップルは、新しい機種を出すたびに中国メーカーの部品採用を増やしており、台湾業界を緊張させている。
次世代iPhoneは量産が7月、製品発表は9月以降で、4.7インチに大型化するとみられている。サプライチェーン関係者によると、iPhoneのコネクタは従来鴻海精密工業傘下の正イ精密工業(フォックスリンク、イは山の下に威)が独占的に供給していたが、iPhone5で中国・広東省深セン市の立訊精密工業(LUXSHARE-ICT)が調達先に加わった。
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iPhone5、iPhone5sよりカメラレンズのカバー、指紋認証機能搭載のホームボタンに使われているサファイアガラスは中国の伯恩光学(Biel Crystal)が供給している。イヤホンコード、バッテリーを中国部品メーカーからも調達する場合、フォックスリンク、新普科技(シンプロ・テクノロジー、SMP)にとって脅威となりそうだ。組み立ては従来通り鴻海が担当するようだ。
 サプライチェーン関係者によると、コーニングが4.7インチのカバーガラスを準備しているため、次世代機種はiPhone5sの4インチより大型化することが確実だ。この他にiPhoneとは違う製品名で、5.6インチのスマートフォンを試験的に同時発売する計画とみられる。
 5.6インチ機種はiPhoneと差別化し、サファイアガラスをディスプレイに使用するようだ。アップルに供給する米GTアドバンスト・テクノロジーズが最近、5インチディスプレイなら1億~2億枚生産できるサファイアインゴット製造装置を購入したことが、その根拠として挙げられる。
 サファイア供給メーカーの主管は、業界全体の既存のサファイア生産能力だけでは、次世代iPhoneの第3四半期発表に間に合わないので、アップルは別の大型機種とウエアラブルデバイス(装着型端末)「iWatch(アイウォッチ)」にサファイアガラスを先行採用すると語った。