
パナソニックが、フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ「4K」に対応した世界初の法人向けタブレット端末を、トヨタ自動車グループに納入する。パナソニックの津賀一宏社長がトヨタの豊田章男社長に直接売り込み、成約にこぎつけた。津賀社長にとって法人向けビジネスの強化は最も重要な課題。今後もこうしたトップセールスが展開されそうだ。
4Kタブレットはトヨタの生産子会社に数台納入。カーディーラー向け数十台でも大筋合意している。トップセールスのきっかけは、昨年10月に千葉市で開かれた家電見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン」。会場で津賀社長が豊田社長に直接、タブレットを紹介、その後も商談を重ねた。

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...社員以外にもパナソニック製品を買わせるのか?....
パナソニックは4K対応のディスプレーで、消費者向けのテレビよりも業務用の電子看板などに注力。法人向けタブレットを主力商品に位置づけている。トヨタとはハイブリッド車向けの電池供給を通じて緊密な関係にあり、トップセールス成功の素地はあった。
4Kタブレットの画面サイズはA3判とほぼ同じ20型。専用のタッチペンを使えば、手書きするような感覚で画面上でデータを入力できる。想定価格は約45万円。トヨタは、クルマのデザイン部門で使用するとみられる。カーディーラーでは、紙のカタログよりも実車に近い色を再現できる特長を生かし、高級ブランド「レクサス」店などで商品説明に使う。
パナソニックは独フォルクスワーゲンなどへの営業も進めている。さらに建設会社や医療機関、化粧品販売店への納入を想定し、業務用タブレットの世界市場で平成27年にシェア5割を目指している。
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