
中小型液晶世界最大手のジャパンディスプレイは10日、株式の新規公開(IPO)に伴う公開価格を1株当たり900円に決定した。仮条件のレンジ(900─1100円)の下限だった。
需要動向に応じて追加売り出しする1800万株と合わせ、公募増資による資金調達の規模は当初約1738億円を見込んでいたが、公開価格がレンジの下限になったため約1260億円にとどまる。

にほんブログ村
JDIは、調達資金をすべて中小型液晶の設備投資に充てる予定。スマートフォンやタブレット端末向けの中小型液晶の市場が拡大すると想定し、主力生産拠点の茂原工場(千葉県茂原市)の設備の増強や、他工場の能力増強に充てる。
IPOで筆頭株主の産業革新機構が株式を一部売り出すほか、日立製作所、東芝、ソニーもそれぞれ、保有株の一部を売り出す。革新機構は今回の持ち分の一部売却で、約2000億円の売却益を得る見通し。
今回のファイナンスのジョイント・グローバル・コーディネーターは野村証券、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス。
Comment
コメントする