車載向けタッチパネルで、外光下での視認性向上に寄与するフルラミネーションの採用が検討されている。
フルラミネーションは、タッチパネルとLCDの間の空気層にOCA※1やOCR※2などの光学材料を充填する貼り合わせ方式である。
スマートフォンを中心にフルラミネーションの採用が増加しているが、抵抗膜方式タッチパネルが一定の需要を占めている車載分野では、フルラミネーションは採用されていない。
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車載分野で静電容量方式が普及する2015~16 年頃からフルラミネーションの採用が徐々に拡大する見通しである。
LCDメーカーとTier1メーカー※3のどちらがフルラミネーションの貼り合わせ工程を行うか方向性が定まっていないが、パーティクルが混入するリスクを軽減できることから、LCDメーカーの後工程で行われるという見方が強い。

※1 OCA: Optical Clear Adhesive 光学透明粘着剤
※2 OCR: Optical Clear Resin 光学弾性樹脂
※3 Tier1メーカー: 自動車メーカーに直接部品などを納入する一次サプライヤー