有機ELという技術をどうしても残したいという三大欲求の生存欲求に促された方向性ですね。
中小型をターゲットにということでテレビよりはマシですが、いったい何を目指したいのかな??
今の液晶より0.2mm薄くしたい? 曲げるウェアラブル? 生存価値をハッキリさせてほしいものです。

---- 以下 日経新聞 ----

中小型液晶パネル世界最大手のジャパンディスプレイ(JD)、ソニー、パナソニックが有機ELパネル事業で提携する。タブレット(多機能携帯端末)向けの中小型パネルを共同開発する新会社を設立、将来の生産も含めた事業統合も検討する。テレビ用大型パネルの実用化が難航するなか、スマートフォン(スマホ)や身に着けて使うウエアラブル端末向け需要も見込める中小型への転換を迫られた形だ。
 提携は官民ファンドの産業革新機構が主導。新会社の枠組みは6月の合意をめざす。革新機構が過半を出資する見通しで、革新機構が筆頭株主で約35%出資するJDも2~3割、ソニーとパナソニックがそれぞれ1割程度を出資する方向で最終調整に入った。
 JDは石川工場(石川県)、ソニーは厚木テクノロジーセンター(神奈川県)、パナソニックは姫路工場(兵庫県)でそれぞれ有機ELパネルの開発や試作をしている。3社の技術者が新会社に出向し、2年以内にタブレットやスマホ向けパネルの開発をめざす。
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 納入先のめどがつき次第、生産体制についても協議する。新会社をベースに、各社の試作ラインや量産ラインなど生産部門を含めた事業統合を視野に入れる。
 中小型の有機ELパネルは既に韓国のサムスン電子がスマホ向けに生産しており、世界で約9割のシェアを持っている。
  ソニーは2007年に世界で初めて有機ELテレビを開発するなどノウハウが豊富で、現在も放送局の画像チェックや医療現場で使われる有機ELモニター向け のパネルを東浦サテライト(愛知県)で量産している。有機ELパネルの生産は事業統合時に新会社に移管する方向だが、業務モニターの事業は継続する。
 有機ELパネルではテレビ用でソニーとパナソニックが12年に共同開発を始めたが、13年末に提携関係を解消した。ソニーはテレビ向けの開発を凍結。パナソニックは業務用の開発を先行させてきたが量産を16年度以降に延期した。