日立マクセルは、スマートフォンなどのタッチパネル部材の固定用として、片側に再剥離性を持つ厚さ25μmの両面粘着テープを開発した。
 このテープでは、表面と裏面にそれぞれ機能の異なる粘着剤を配置。テープの片側には高い粘着性を、もう片側には再剥離性を持たせた。再剥離可能面を上面に使えば、タッチパネル上面に各種部材を貼り合わせる工程において、部材の貼り直しが容易になる。これにより、ガラスセンサーなどの高価な部材を無駄なく使えるようになり、製造工程における作業効率の向上や不良率低減に寄与する。
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なお、この粘着剤は、ガラスセンサーに使われている透明導電性素材の酸化インジウムスズ(ITO)の導電性を劣化させない機能を備えている。
ま た、テープを基材なしの構造にすることで厚さ25μmと薄くした。これにより、全光線透過率が92%以上、ヘイズ(曇価)は光学用PETフィルムと同等の 0.3%以下という高い透明性を確保できた。従来のフィルム基材の粘着テープに比べて視認性が向上するという。日立マクセルは、この粘着テープで、 2015年度に売上高3億円以上を目指す。