旭硝子は厚みが100マイクロメートルと薄く、位相差(リタデーション)を低くしたポリカーボネートフィルム「カーボグラスC110C―LR」を開発した。独自技術により、押出成形方式で低位相差を実現した。主に酸化インジウムスズ(ITO)・透明導電膜ベースフィルムなどといった用途での使用を想定し、すでに提案を始めた。
旭硝子によれば、従来はスマートフォンなどの電子機器向けの透明導電膜基材には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にITO膜を塗布することが多かった。一方、タッチパネルなどの分野では、アプリケーションや要求品質が多様化しており、PET―ITOだけではなく、別素材による用途開発が活発化しているという。

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旭硝子によれば、従来はスマートフォンなどの電子機器向けの透明導電膜基材には、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上にITO膜を塗布することが多かった。一方、タッチパネルなどの分野では、アプリケーションや要求品質が多様化しており、PET―ITOだけではなく、別素材による用途開発が活発化しているという。

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開発品はポリカーボネートが持つ素材の特性を生かしながら、押出成形方式を採用し、独自のプロセスで低位相差を実現した。位相差は10ナノメートル以下
の特性を備えた。現在のフィルムの厚みは100マイクロメートルだが、さらに薄い50マイクロメートルタイプの開発も進めており、2015年度をめどに実
用化を目指す。
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