有機EL(OLED)は、すでにスマートフォン向けの小型ディスプレイが普及した他、照明用途に加え、最近ではフ レキシブルディスプレイなどへの応用が注目されており、市場普及への期待がますます高まっています。一方、大型ディスプレイに関しては、2013年から韓国LG electronicsと韓国Samsung Electronicsから相次いで55型のOLEDテレビが投入され、世界的にも大変な話題となったにもかかわらず、実売にはなかなか結びついていない のが実情のようです。その理由として、まず何よりも価格が高い点が最大のネックです。Move to Electronic Journal Archives No.1098
LCD-TVの実際の市場売価が50型HD対応パネルを搭載して5万 円台に突入する時代に、100万円を超える価格は、多少のメリットや新機能くらいでは一般消費者が到底受け入れられる価格ではありません。
このため、最大 の課題はパネルの低コスト化です。このうち、製造技術上は、成膜やTFT回路で蒸着など高コストの製造技術を、低コストの大面積印刷技術で代替する量産技 術の確立が求められており、WOLED+カラーフィルタ構造や究極の印刷技術の実用化、印刷用の高分子材料の開発などが進んでいます。加えて、大型・高速 の生産ラインの構築には、材料、プロセス、各要素技術の標準化も大きな鍵を握っています。本資料集では、有機EL関連の第一人者のお二人に、大型有機EL テレビおよびディスプレイの今後の可能性と課題、今後の展望について、市場、製造プロセスなどの観点から、分かりやすく、かつ詳細に解説していただきまし た。
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