CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン) 2014」が終わった。今回なんとソニーが初めて出展を見送り、出展企業数は過去最低を更新したようだ。

2000年にエレクトロニクスショーとCOM JAPANを統合し、CEATEC JAPANと命名され14年目、200X年代は液晶に代表される平面テレビ技術が大きく開花、年々改善を加え市場も大きく広がり頂点を極めた。その後も液晶の応用製品である携帯電話、スマートフォンと主役が交代しながらトレンドをリードしてきた展示会=披露会だったが、ついに節目を迎えたと言える。
そもそもエレクトロニクスショーからCEATECに名前が変わって、その名前から連想されるものが全くなく無色透明、無味乾燥。とにかく最先端の、なにかしら電気技術を基盤とした商品展示会、つまりなんでも有りのハイテクショーになった。それはそれで良いのだろうが、少なくともその時々の花=主役は必要だった。
その主役がついに舞台に上がらなくなってしまった。


 
演じる側も観客も、新しい舞台を見たいと思っている。幸いにも日本は、新しい舞台を作り上げるのに悪くは無い環境にある。

材料、組立、加工、装置、設計、商品化能力、ネット技術、通信技術、そして先進性を受け入れるが品質にも厳しく鍛えてくれる市場.... 何一つ不足は無く、あとは才能あふれるプロデューサーの出現次第ではないか?

いくつかのキーワードが頭をよぎる。

車、感情・感性、コンテンツ....

たとえば車って、本当に進化の乏しい(電気製品と比較した場合ですが)けだるい商品である。
何十年も経って燃費がたった倍くらい良くなった程度で、いまだに排気ガスをまき散らして走っている。
優秀な技術者を多数保有しておきながら恥ずかしいほど進化していない。それでも売れるのだから大したものだったが、ついに日本の若者たちが触手を伸ばさなくなってきてしまった。
欧米の若者だって、移動手段としての必要性があるから買っているだけの商品である。

次に感情。エンジニアは常に数値化した上で開発するのでしょうが、数値化できない面白いものってないのか?
または従来数値化できないと思われていたものを数値化できないのか?
例えば、「煩わしい」という感情について、納得性のある数値化ってできるのだろうか? そういった感性の部分を数値化してプログラム化でき内蔵した商品ってどんなものになるのだろう?

そしてコンテンツ。日本の大きな特長としてコンテンツの豊富さが浮かんでくる。アニメや漫画といったコンテンツのみならず、伝統的なコンテンツを再定義して現代的に見せる動きも面白い。
たとえば地方地方で行われているソーラン祭りやよさこい祭り。伝統的なそれらの祭りを現代的にアレンジしなおして再構成しモダンで楽しく洗練されたものに仕上げ、踊って楽しい・見て楽しいイベントになっている。

以上は管理人の思いつく一例。 
腕利きのプロデューサーならもっと発送豊かだろう。面白い舞台の幕開けを期待したいものだ。