韓国のLGディスプレーが11日、日本の出光興産と有機ELの技術協力・ライセンス協約を締結した。
 LGディスプレーは出光興産との今回の戦略提携により、先端有機EL材料の供給を受け、テレビ用やフレキシブルディスプレー製品の開発力強化が期待される。
 LGディスプレーの呂相徳(ヨ・サンドク)社長は「出光の関連特許を基にフレキシブルや透明の有機ELの開発を加速させる」と述べた。
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2009年の提携開始に続き、今回は偏光板など周辺部材を含む特許群を出光がLGに供与する。LGは薄型テレビやスマートフォン用パネルの画質向上や、ウエアラブル端末向けの曲がるパネルの開発などに活用するとみられる。
 09年に出光は発光材料など有機EL材料、LGは薄型パネルの技術の相互活用で提携。
今回の提携に含まれる偏光板や光取り出し効率改善技術などは出光自体は生産していない。出光は13年春に約20億円を投じて韓国に同材料工場を稼働。世界に先がけて有機ELテレビを商品化してきたLGは同パネルの薄さを生かし、スマートフォン用パネルやウエアラブル端末用の曲がるパネルなどの開発に力を入れている。