中小型液晶のジャパンディスプレイ、ソニー、パナソニック、官民ファンドの産業革新機構が設立した有機ELパネル開発の新会社JOLED(ジェイオーレッド)は5日、事業を始めたと発表した。社長には液晶検査装置メーカー、日本オルボテック元会長の東入来信博氏(66)が就いた。業界経験を評価して産業革新機構が招いた。
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 JOLEDは、各社の技術を使い早期の製品化を目指す。ノートパソコンやタブレット(多機能携帯端末)向けのパネルを2017年後半にも量産す る。試作ラインを16年後半に設ける予定だ。有機EL材料をガラス基板に塗布するパナソニックの印刷方式などを採用し、10~20型の有機ELパネルを製 品化する。高精細な業務用モニターも手がける方針だ。

 新会社は東京都千代田区に本社を置く。技術者を中心に従業員は260人。資本金は81億円で、議決権ベースの出資比率は産業革新機構が75%、ジャパンディスプレイが15%、ソニーとパナソニックがそれぞれ5%。

 有機ELは液晶と異なりバックライトが不要。パソコンなど電子機器の軽量化につながる点を売り物に需要を開拓する。