シャープが主力液晶工場の亀山第2工場(三重県亀山市)で生産比率を高めてきた中小型液晶を減産することが21日、分かった。タブレット端末やノートパソコン向けが厳しい上、注力する中国スマートフォンメーカー向け受注も当初見込みを下回るもよう。
 同工場の中小型比率は昨秋の5割が4割程度に下がる。これまで利益率の高い中小型の生産比率5割以上を目指してきたが、価格競争激化などで採算も悪化傾向。工場稼働率の低下は減産分をテレビ用に振り向けて緩和させる。
にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ
にほんブログ村


 同工場で手がける省電力で高精細が特徴の独自液晶「IGZO(イグゾー)」を減産する。同工場は中小型液晶をガラス基板ベースで1日当たり1200枚生 産していたが1000枚以下になる。
フル稼働だった稼働率はテレビ用液晶の生産でカバー。テレビ用は最近、価格が安定傾向。円安の助けもあり大型は利益が 出る水準。ただ、フル稼働維持は難しいと見られ1割前後の稼働率低減は避けれそうにない。