私は時間を見つけては、アップルの製品を製造している工場の周囲をぐるっと一周することにしている。だからと言って、工場から出てくるゴミの中に、次世代iPhoneの手がかりになるようなものがあるというわけでもない。それでも、工場で働く10代、20代の若い工員たちの様子を見たり、工員相手の店をひやかしたりすることで、見えてくるものもある。
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私は2年前、この深セン工場を1カ所、徒歩で1周してみたことがあるのだが、歩き終えてiPhoneに入れているウォーキングのアプリ「Walkmeter」を見ると、合計移動時間は4時間23分、移動距離16.95km、消費カロリーは1277kcal。町中から工場までの往復を入れると、EMS散歩は文字通り一日仕事になる。
ペガトロン周辺に店を構える職業紹介所の求人表を見ると、ペガトロンの賃金は残業代込みで4500~5000元(約9万~10万円)。一方で、このバラック商店街のモノの相場は、美容院のカット・ブローが15元(約300円)、女物のショーツが3枚10元(約200円)、スニーカーが1足20元(約400円)。この水準の消費をしている中国の消費者でも、スマホは5万~6万円のモデルを買うようになってきているのである。
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