ipadpro米アップルは、タブレット端末「iPad(アイパッド)」の大型スクリーンモデルについて、量産開始時期を今年1-3月期から下半期に遅らせるよう請負業者に指示した。事情に詳しい関係者が明らかにした。  
関係者の1人によると、同社は現在、法人を意識してUSBポートの追加といわゆるUSB3.0規格の採用を検討している。この規格はデータの転送速度が従来のUSBポートの最大10倍で、USBで接続されたハードディスクにコンピュータのデータをバックアップするなど大量のデータを転送する際に特に役に立つ。
今のところ、画面サイズ9.7インチのiPadと、同7.9インチの「iPad mini(ミニ)」にUSBポートは付いていない。  関係者は「アップルは大型iPadの機能改善を続けている。
今は大型iPadと他の電子機器間のデータ同期速度を上げる技術について検討している」と語った。
にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ
にほんブログ村


 「さらに、充電時間を短くする技術にも取り組んでいるが、最終的なデザインにこれらの新機能が搭載されるかどうかはまだ分からない」とした。
 アップルはキーボードやマウスをつなぐポートを加えることも検討しているという。
 こうしたアップルの動きの背景には、タブレットの売り上げが減少し続けていることがある。同社は1月、2014年10-12月期(12月27日まで)のiPadの販売台数は2140万台と、前年同期比で18%減ったと発表した。アナリストらは、大画面の「iPhone(アイフォーン)」がiPadの売り上げを侵食していると指摘する。
 調査会社IDCによると、昨年10-12月期の世界のタブレット市場でアップルのシェアは前年同期の33.1%から28.1%に低下した。また、目新しさに乏しくなり、消費者が上位機種への買い替えを控えているため、世界全体のタブレット出荷台数も10-12月期に初めて減少に転じた。
大型iPADの発売については以前にも発売のうわさが絶えなかった