「シャープはつぶしてはいけない会社」。経営危機に再び陥ったシャープへ融資している各銀行の幹部らはこう口をそろえる。ただ、スピード感の遅さが否めない構造改革に主力2行は、「今まで待ってきたがもう待てない」(三菱東京UFJ銀行幹部)、「踏み込みの甘いことは許されない」(みずほ銀行幹部)と断言。再建協議で厳しい態度を示す。
シャープは2013年度の一時的な業績回復と、依然として脆弱な財務体質を背景に、多額の費用がかかる不採算事業撤退や工場などのリストラに消極的だった。
再建に向け財務基盤を改善するため、いまだ約1兆円ある有利子負債の一部、1500億円規模の債務(銀行からの借金)を優先株などに振り替える「デット・エクイティ・スワップ(DES)」と呼ぶ手法を軸に、第三者割当増資なども検討中だ。
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シャープは2013年度の一時的な業績回復と、依然として脆弱な財務体質を背景に、多額の費用がかかる不採算事業撤退や工場などのリストラに消極的だった。
再建に向け財務基盤を改善するため、いまだ約1兆円ある有利子負債の一部、1500億円規模の債務(銀行からの借金)を優先株などに振り替える「デット・エクイティ・スワップ(DES)」と呼ぶ手法を軸に、第三者割当増資なども検討中だ。
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DESの検討は今回が初めてではない。12年度の経営危機時にも持ち上がったが、株価下落のリスクを主力行が抱えることや、既存株主の株式価値希薄化もあり見送られた経緯がある。DESの再浮上は、この手法以外に残された手だてが見あたらない表れでもある。
「(DESの)リスクはある」(三菱東京UFJ銀幹部)が資本増強で、工場設備などの減損処理や、売却損が発生する不採算工場のリストラなどの加速を促す 方針だ。「液晶一本足打法」と揶揄されるシャープは新たな事業柱を育成すべく、各事業を温存してきた側面がある。「踏み込みの緩さがまだある。DES実施 は銀行にとって相当のことだ」(みずほ幹部)と抜本改革が必要との認識だ。
シャープの液晶事業は日立製作所、東芝、ソニーの液晶事業を統合して 発足したジャパンディスプレイとの統合論が囁かれる。だが「液晶を外に出す選択肢はない」(方志教和シャープ専務)と否定。銀行団は主力2行に加えて、三 井住友銀行や、りそな銀行の幹部らも「それはない」と現段階で話す。
「(DESの)リスクはある」(三菱東京UFJ銀幹部)が資本増強で、工場設備などの減損処理や、売却損が発生する不採算工場のリストラなどの加速を促す 方針だ。「液晶一本足打法」と揶揄されるシャープは新たな事業柱を育成すべく、各事業を温存してきた側面がある。「踏み込みの緩さがまだある。DES実施 は銀行にとって相当のことだ」(みずほ幹部)と抜本改革が必要との認識だ。
シャープの液晶事業は日立製作所、東芝、ソニーの液晶事業を統合して 発足したジャパンディスプレイとの統合論が囁かれる。だが「液晶を外に出す選択肢はない」(方志教和シャープ専務)と否定。銀行団は主力2行に加えて、三 井住友銀行や、りそな銀行の幹部らも「それはない」と現段階で話す。
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