米アップルは4月24日に発売する腕時計型ウエアラブル(装着型)端末、アップルウオッチの出荷目標を、従来の月250万-300万台から125-150万台へと半分に削減したとの観測が浮上している。同製品の組み立てとタッチパネルの良品率がわずか30-40%にとどまっていることが理由とされる。観測が事実であれば組み立ての広達電脳(クアンタ・コンピュータ)など台湾サプライヤーの第2四半期業績に影響する恐れがある。23日付経済日報がサプライチェーン関係者の情報を基に伝えた。
観測によると、アップルウオッチはアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)方式パネルを採用し、当初はLGディスプレイ(LGD)が独占供給する。湿気に弱いAMOLEDパネルには従来、製造工程で湿気の侵入を防ぎ、真空乾燥が可能なガラス基板が用いられてきた。しかし、アップルウオッチのAMOLEDパネルにはポリエステル(PET)フィルム基板が使用され、真空乾燥ができないため後工程モジュール(LCM)生産時に湿気が入り込みやすく、AMOLEDパネルの良品率を低下させる原因となっているようだ。
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観測によると、アップルウオッチはアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)方式パネルを採用し、当初はLGディスプレイ(LGD)が独占供給する。湿気に弱いAMOLEDパネルには従来、製造工程で湿気の侵入を防ぎ、真空乾燥が可能なガラス基板が用いられてきた。しかし、アップルウオッチのAMOLEDパネルにはポリエステル(PET)フィルム基板が使用され、真空乾燥ができないため後工程モジュール(LCM)生産時に湿気が入り込みやすく、AMOLEDパネルの良品率を低下させる原因となっているようだ。
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また、アップルウオッチの組み立ては、小型の製品に大量の部品を組み入れる高い精密度が要求され、ノートパソコンの組み立てを主に手掛けてきたクアンタ
にとっても難易度が高いようだ。また、アップルはAMOLEDパネル生産に問題が出るたび製品の設計を変更しており、組み立て良品率が改善しないもう一つ
の原因になっているとされる。このため、アップルウオッチの生産台数はかなり少なく、一部には単月出荷台数が30万台にとどまるとの観測もある。
AMOLEDパネルの低い良品率はLGDによる改善が待たれ、組み立ては鴻海精密工業が労働力を動員し、良品率改善に向けクアンタを支援するとも観測され ている。すなわちクアンタによるアップルウオッチの出荷拡大には、LGDのパネル良品率改善と、鴻海の組み立て支援開始を待つ必要があるということだ。
アップルウオッチは生産面での懸念の他、製品価格が高く、iPhone5以降のアップルのスマートフォンとセットで使うことが利用条件となっており、市場では売れ行きを心配する声も出ている。
アップルウオッチは組み立てや多くの部品供給を、各分野のサプライヤー1社が独占で手掛けているが、アップルは今年下半期にも発売が予想される第2世代製 品では、リスク分散、良品率改善、コスト抑制などを目的にサプライヤーを多様化させる見通しで、さらに多くの台湾メーカーがアップルウオッチ関連の受注を 獲得できると経済日報はみている。
アップルウオッチのタッチパネル貼り合わせとタッチセンサー供給は宸鴻集団(TPKホールディング)が行っているが、組み立てに鴻海が加わることで、第2世代製品では鴻海傘下の業成科技(GIS)がタッチパネル関連受注を獲得する可能性がある。
なお、AMOLEDパネルでは今後、LGDに加え、ジャパンディスプレイ(JDI)やサムスンディスプレイがサプライチェーンに加わる可能性があると予想されている。
AMOLEDパネルの低い良品率はLGDによる改善が待たれ、組み立ては鴻海精密工業が労働力を動員し、良品率改善に向けクアンタを支援するとも観測され ている。すなわちクアンタによるアップルウオッチの出荷拡大には、LGDのパネル良品率改善と、鴻海の組み立て支援開始を待つ必要があるということだ。
アップルウオッチは生産面での懸念の他、製品価格が高く、iPhone5以降のアップルのスマートフォンとセットで使うことが利用条件となっており、市場では売れ行きを心配する声も出ている。
アップルウオッチは組み立てや多くの部品供給を、各分野のサプライヤー1社が独占で手掛けているが、アップルは今年下半期にも発売が予想される第2世代製 品では、リスク分散、良品率改善、コスト抑制などを目的にサプライヤーを多様化させる見通しで、さらに多くの台湾メーカーがアップルウオッチ関連の受注を 獲得できると経済日報はみている。
アップルウオッチのタッチパネル貼り合わせとタッチセンサー供給は宸鴻集団(TPKホールディング)が行っているが、組み立てに鴻海が加わることで、第2世代製品では鴻海傘下の業成科技(GIS)がタッチパネル関連受注を獲得する可能性がある。
なお、AMOLEDパネルでは今後、LGDに加え、ジャパンディスプレイ(JDI)やサムスンディスプレイがサプライチェーンに加わる可能性があると予想されている。
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