大日本印刷(DNP)は4月2日、液晶用カラーフィルターで従来使用されているブルーの顔料系カラーレジストに代わる、高輝度、高透過、超耐熱性の染料系ブルーカラーレジストを開発したと発表した。
近年、モバイル端末やテレビを製造・販売するセットメーカーではより広い色域の再現が可能なソリューションへのニーズが高まっており、ディスプレイの輝度を向上させる取り組みが進められている。
液晶カラーフィルターの輝度を向上させる方法としては、カラーレジストの色材を顔料系から染料系に代えることが検討されてきたが、染料系色材の耐熱温度は低く、安定して製造することが困難だった。
今回開発した高輝度ブルーカラーレジストは、カラーレジストの中で輝度の低いブルーの透過率を改善することで、パネル全体の色再現性の向上と効率的な輝度の向上を実現した。また、染料系でありながらカラーフィルター製造プロセスの製膜温度に耐えることができるという特長をもつ。
同カラーレジストを使用したカラーフィルターと最適なバックライトの組み合わせることで、効率的に輝度を高めてLEDの使用数を抑えれば、省電力化につなげることができる。また、色再現領域が広がり、より鮮やかで自然な色味を表現することが可能となる。
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