中国メディアの頭条前瞻は4月29日、中国のITアナリストがこのほど簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)上で、中国のスマホ市場に異変が起きる可能性があるとつぶやき、「ソニーのスマホ用イメージセンサの供給が追いつかず、中国メーカーのスマホも生産が遅れる可能性がある」とつぶやいたことを紹介した。
 記事は、同アナリストが、ソニーのスマホ用イメージセンサは「ほとんどアップルに買われているらしい」と伝え、アップルが2015年下半期に新製品を発売する可能性があることを指摘したうえで、「中国スマホメーカーにとっては部品が手に入りにくいうえ、新しい競合機種が登場するとなってはまさに泣きっ面に蜂だ」と論じた。
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 そのほか、別の関係者の話として、「ソニーのイメージセンサが不足しているのは、アップルだけでなく、サムスンの『GALAXY S6』にも搭 載されているため」と報じ、アップルとサムスンというスマホ業界の2大勢力にソニーのイメージセンサが使用されていることを紹介。

その一 方で、ソニーのイメージセンサの供給が追いつかず、中国メーカーが調達できずに困っているとし、「仮に、アップルとサムスンが買い占めたことでソニーのイ メージセンサが手に入らないとすれば、中国メーカーにとっての打撃は極めて大きい」と伝え、中国メーカーとアップル、サムスンのサプライチェーン・マネジ メントの力の差も大きいことを示すものだと指摘した。

 さらに記事は、ソニーのイメージセンサが「各スマホメーカーにとってどれだけ重要 な部品か分かるだろう」と指摘したうえで、「iPhone 6ですら使用されている部品の33.9%が日本製品であり、国別でトップ」と紹介。強大なアッ プルですら「日本製品」への依存から脱却することは無理だとしたうえで、「中国人が日本製品の不買を叫んだところで到底不可能であり、ただの夢にすぎな い」とし、日本製品の不買など非現実的であり、もはや不要なことですらあると報じた。