特に注目すべきは、中国メーカーの有機ELに対する思い入れである。技術開発で先行する日本や韓国でも実用化に苦しんでおり、有機ELは液晶に取って変わることができないでいるが、中国で一気に花開く可能性がある。
李氏は挨拶の中で「国家が現在策定している第十三次五カ年計画では、新型ディスプレーデバイスを引き続き国の重大プロジェクトとする可能性が大きい。この産業を引き続き強力に支援する計画である。このうち、有機ELディスプレーは最も重要な部分である。このプロジェクトを実現するために、国内メーカーと協力して印刷法などの重要な技術の開発を進めている」と語り、現在のディスプレー産業の主力である液晶の先をにらんで、中国政府も強力にバックアップしているというメッセージを発信した。
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  この「中国製造2025」は2016年の発布に向けて策定途中であり、その骨子は「三歩走」戦略と呼ぶ“10年ごとに3段階の発展”によって30年先の2045年には強大な製造国家を構築するという壮大なプランである。その最初の一歩が2025年までの10年間になり、現在の「製造大国」から「製造強国」になることを目指すという。
 ディスプレー産業に対しては、「特に新技術の発展を重要視し、川上から川下にわたる産業チェーンを完成させることなどを目指して、様々な政策によって導いていく」している。
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