起工式jdi中小型液晶大手のジャパンディスプレイ(JDI)は25日、白山市竹松町に建設する新工場の起工式を同所で行った。出席した同社幹部は、新工場の生産能力を、将来的に2倍に引き上げる方針を明らかにした。企業進出では石川県内最大規模の投資額となり、雇用拡大や産業振興などに大きく貢献することが期待される。

 新工場名は「JDI石川サイト白山工場」。同所のキリンビール北陸工場跡地に建設し、2016年5月の稼働を目指す。延べ床面積は16万8000平方メートルと、川北町と能美市の同社工場と比べ約1・7倍の規模になる。投資額は約1700億円で県内最大規模。従業員は250人を予定する。
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 新工場では、スマートフォンやタブレット型端末向けに世界的に需要が高まっている高精細液晶パネルを生産する。第6世代の最新式ガラス基板(縦1・5 メートル、横1・85メートル)で月産2万5000枚を計画し、スマホに換算すると月産700万~800万台分に相当する。

 起工式に は、大塚周一社長らが出席し、神事が行われた。6月に社長に就任する有賀修二取締役は式典後、「新工場は生産能力を2倍にするスペースを確保している」と 明かし、将来的にはガラス基板を月5万枚まで増産する方針を表明した。増産体制を整えると、千葉県茂原市の茂原工場と並び、世界最大規模の高精細液晶パネ ル生産拠点となる。

 式典に出席した谷本知事は、「1700億円の投資額は本県では最大規模の金額。空き地の有効活用と雇用拡大につながり、JDIには地方創生に大きく貢献してもらいたい」とあいさつした。