日本電気硝子は液晶用ガラス基板の薄型化に全面対応する。小型基板だけでなく、第8・5世代(2200ミリ×2500ミリメートル)のような大型基板でも、厚さ0・3ミリメートルまでの薄型化に応える。
すでに国内工場で新たに導入した設備や、2013年7月に稼働した韓国・坡州(パジュ)市の板ガラス工場は、薄型化に対応した。中国福建省で15年内に立ち上げる新工場も、薄型化に対応する。
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国内工場の旧設備はライン改修などの時期に、必要に応じて薄型化対応の設備に順次切り替える。テレビ向けの大型パネルを生産する液晶工場では、厚さ0・5ミリメートルのガラス基板を使うのが一般的。日本電気硝子も大半は0・5ミリメートル厚を供給している。
 しかし、最近は第8世代以上の大型ガラス基板でも、液晶テレビの薄型化に対応するため、0・4ミリメートル厚を検討する液晶パネルメーカーが出始めている。
  同社は薄型化が比較的容易な、ガラス素地を上から下に引っ張りながら成形するオーバーフロー法を、成形プロセスに採用している強みを生かす。曲面型の次世 代テレビの場合も薄型基板が有利になる。例えば15年内に本格稼働し、日本電気硝子がガラス基板を供給する中国・液晶パネル大手のCECパンダ(南京市) による第8・5世代工場でも、0・5ミリメートルより薄型の基板採用を検討しているという。