ロイター通信が2015年6月8日(米国時間)に報じたところによると、Atmelは現在、売却先の候補企業を探しているところだという。
Atmelは、マイコンやタッチセンサー技術などを手掛ける中規模の半導体メーカーで、2014年の売上高は14億1000万米ドルだった。同社は最近、投資コミュニティに対し、「台頭するIoT(モノのインターネット)市場に注力するという戦略により、利益率と成長率を高めることに成功した」とアピールしている。
Atmelのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるSteven Laub氏は、2015年5月に行われた業績発表の場で、同年8月末に退任する予定であることを明らかにした。同氏は金融アナリストたちに向けて、「Atmelの事業部門は現在、マイコンやワイヤレス、タッチセンサー、セキュリティ、車載向けなど、理想的な構成を実現している。いずれの分野も、高い成長率で伸びている魅力的な市場として位置付けられる」と述べている。
[Ref] ライバルのサイプレス(Cypress)もコントロールIC「TrueTouch」業務を売却
Atmelは、マイコンやタッチセンサー技術などを手掛ける中規模の半導体メーカーで、2014年の売上高は14億1000万米ドルだった。同社は最近、投資コミュニティに対し、「台頭するIoT(モノのインターネット)市場に注力するという戦略により、利益率と成長率を高めることに成功した」とアピールしている。
Atmelのプレジデント兼CEO(最高経営責任者)を務めるSteven Laub氏は、2015年5月に行われた業績発表の場で、同年8月末に退任する予定であることを明らかにした。同氏は金融アナリストたちに向けて、「Atmelの事業部門は現在、マイコンやワイヤレス、タッチセンサー、セキュリティ、車載向けなど、理想的な構成を実現している。いずれの分野も、高い成長率で伸びている魅力的な市場として位置付けられる」と述べている。
[Ref] ライバルのサイプレス(Cypress)もコントロールIC「TrueTouch」業務を売却
ロイター通信が2人の匿名情報筋による話として報じたところによると、Atmelが投資銀行であるQatalyst Partnersを買収したのは、売却処理をサポートするためだという。
また、Atmelで長年にわたりCEOを務めてきたLaub氏の退任も、同社が別の方法を模索するという決断に至った要因の1つになっているのではないかとみられている。
Laub氏は前回の業績発表において、NXP SemiconductorsがFreescale Semiconductorを買収する件についてコメントを求められている*)。これに対し同氏は、「業界再編の動きに関しては、確かにここ数年間で、数 多くの統合/買収が行われている。この傾向は2015年も続くだろう。しかし、私が退任を決断したのは、このような傾向による影響を受けたためではない」 と述べている。
Atmelは、MCUやタッチソリューションの他にも、ワイヤレスコネクティビティ関連の製品ポートフォリオを強化すべく精力的に 取り組んできた。同社は2014年7月に、最先端のWi-Fi/BluetoothソリューションのプロバイダであるNewport Mediaを買収している。
Atmelのワイヤレス製品には、Wi-Fi Direct対応製品(2012年にOzmo Devicesを買収したことにより取得)や、無線LAN規格IEEE 802.11b/g/nに準拠した製品、Bluetooth/Bluetooth Low Energy(BLE)に対応した製品などがある。
Atmelの売上高全体のうち、IoT事業によってけん引されている割合を特定す ることは難しい。Laub氏も、「IoTをどのように定義付けするかによって左右される。例えば、ある半導体メーカーは、IoT関連の売上高にマイコンと ワイヤレス、センサー、アナログを含めるという定義を採用しているという。この定義をAtmelに適用し、さらにセキュリティも含めるとすると、当社の 2015年第1四半期におけるIoT売上高は、既に2億米ドルを超えることになる」と述べている。
Atmelは過去に、同社が望んでいな いにもかかわらず買収のターゲットになったことがある。2008年10月に、Microchip TechnologyとON Semiconductorから買収提案を受け取ったという。その際提示された金額は23億米ドルと推測されている。
あれから7年が経 過した今、Atmelの業績を振り返ってみると、2001~2005年の間に10億米ドル以上の損失を出したにもかかわらず、現在は、Non-GAAP指 標で2桁の利益率を出している。Laub氏は、「2005年以降、当社の売上高は3倍以上になった。より高い利益率を出し、より成長が期待できる分野でビ ジネスを行うべく、20の事業・製品群を整理して5件の買収を行った」と語った。
また、Atmelで長年にわたりCEOを務めてきたLaub氏の退任も、同社が別の方法を模索するという決断に至った要因の1つになっているのではないかとみられている。
Laub氏は前回の業績発表において、NXP SemiconductorsがFreescale Semiconductorを買収する件についてコメントを求められている*)。これに対し同氏は、「業界再編の動きに関しては、確かにここ数年間で、数 多くの統合/買収が行われている。この傾向は2015年も続くだろう。しかし、私が退任を決断したのは、このような傾向による影響を受けたためではない」 と述べている。
Atmelは、MCUやタッチソリューションの他にも、ワイヤレスコネクティビティ関連の製品ポートフォリオを強化すべく精力的に 取り組んできた。同社は2014年7月に、最先端のWi-Fi/BluetoothソリューションのプロバイダであるNewport Mediaを買収している。
Atmelのワイヤレス製品には、Wi-Fi Direct対応製品(2012年にOzmo Devicesを買収したことにより取得)や、無線LAN規格IEEE 802.11b/g/nに準拠した製品、Bluetooth/Bluetooth Low Energy(BLE)に対応した製品などがある。
Atmelの売上高全体のうち、IoT事業によってけん引されている割合を特定す ることは難しい。Laub氏も、「IoTをどのように定義付けするかによって左右される。例えば、ある半導体メーカーは、IoT関連の売上高にマイコンと ワイヤレス、センサー、アナログを含めるという定義を採用しているという。この定義をAtmelに適用し、さらにセキュリティも含めるとすると、当社の 2015年第1四半期におけるIoT売上高は、既に2億米ドルを超えることになる」と述べている。
Atmelは過去に、同社が望んでいな いにもかかわらず買収のターゲットになったことがある。2008年10月に、Microchip TechnologyとON Semiconductorから買収提案を受け取ったという。その際提示された金額は23億米ドルと推測されている。
あれから7年が経 過した今、Atmelの業績を振り返ってみると、2001~2005年の間に10億米ドル以上の損失を出したにもかかわらず、現在は、Non-GAAP指 標で2桁の利益率を出している。Laub氏は、「2005年以降、当社の売上高は3倍以上になった。より高い利益率を出し、より成長が期待できる分野でビ ジネスを行うべく、20の事業・製品群を整理して5件の買収を行った」と語った。
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