液晶パネル大手、友達光電(AUO)と群創光電(イノラックス)が32インチパネルを減産し、その他のサイズに生産能力を振り替えている。テレビ用パネルの主流サイズである32インチ製品の在庫水準が供給過剰を背景に高まり、価格が1枚当たり80米ドルと総コストの85米ドルを割り込んでいるためで、両社は32インチパネルの生産比率を引き下げて打撃を抑える。13日付経済日報などが報じた。
市場調査会社、IHSディスプレイサーチによると、32インチテレビの第1四半期出荷台数は1,550万台と前年同期比14.3%減少したが、32インチパネルの同期出荷枚数は2,360万枚に達し、パネルの供給過剰は700万~800万枚に上った。
市場調査会社、IHSディスプレイサーチによると、32インチテレビの第1四半期出荷台数は1,550万台と前年同期比14.3%減少したが、32インチパネルの同期出荷枚数は2,360万枚に達し、パネルの供給過剰は700万~800万枚に上った。
また、第2四半期の32インチテレビ出荷台数は1,530万台と前期比で減少したが、パネルメーカーが第2四半期も32インチパネルを減産せず、値下げを
続けたため需要が高まり、同期の32インチパネル出荷枚数は2,260万枚に達した。このため、32インチパネルの在庫は第2四半期末に1,500万枚に
拡大したとみられる。
32インチパネルはテレビ用パネル市場の需給を明確に反映する指標的サイズで、市場が供給過剰となるとまず32インチパネ ルから価格が下落する。ディスプレイサーチの謝勤益・研究部門総経理は、32インチパネルの価格は7月に原価割れの1枚80米ドルに下落したと指摘。ハイ ビジョン(HD)の液晶セル(オープンセル)で近く78米ドル以下に落ち込む可能性もあると予想した。
32インチパネルの主要サプライヤーは中国を拠点とする深セン市華星光電技術(CSOT)、LGディスプレイ(LGD)、サムスンディスプレイ、京東方科技集団(BOE)だ。AUOとイノラックスは32インチパ ネルを減産し、中国メーカーとは異なる独自サイズの生産に切り替えることで、第3四半期は供給過剰リスクがもたらす影響は比較的小さくなる見通しだ。
ディスプレイサーチは32インチテレビの出荷台数は今後も減少するとみている。
その理由として、▽40~43インチパネルの急速な普及▽通貨安による新興国での32インチテレビの需要減少▽32インチテレビは競争が激しい薄利市場であること──などを挙げた。
32インチパネルはテレビ用パネル市場の需給を明確に反映する指標的サイズで、市場が供給過剰となるとまず32インチパネ ルから価格が下落する。ディスプレイサーチの謝勤益・研究部門総経理は、32インチパネルの価格は7月に原価割れの1枚80米ドルに下落したと指摘。ハイ ビジョン(HD)の液晶セル(オープンセル)で近く78米ドル以下に落ち込む可能性もあると予想した。
32インチパネルの主要サプライヤーは中国を拠点とする深セン市華星光電技術(CSOT)、LGディスプレイ(LGD)、サムスンディスプレイ、京東方科技集団(BOE)だ。AUOとイノラックスは32インチパ ネルを減産し、中国メーカーとは異なる独自サイズの生産に切り替えることで、第3四半期は供給過剰リスクがもたらす影響は比較的小さくなる見通しだ。
ディスプレイサーチは32インチテレビの出荷台数は今後も減少するとみている。
その理由として、▽40~43インチパネルの急速な普及▽通貨安による新興国での32インチテレビの需要減少▽32インチテレビは競争が激しい薄利市場であること──などを挙げた。
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