中小型液晶パネルの専業会社ジャパンディスプレイ(東京都港区)は、スマートフォンなどに使用される液晶ディスプレー(LCD)モジュールを生産する現地法人、ナノックス・フィリピンの事業を拡大する。
23日付マニラブレティンによると、パンパンガ州クラーク自由港内で操業するナノックス・フィリピンは、クラーク開発公社(CDC)、クラーク国際空港公社(CIAC)と用地の追加取得で覚書を結んだ。新たに6万平方メートル以上を25年間使用し、1,000人以上を雇用する。



これまでの報道によると、パンパンガ州クラーク自由港内にあるナノックス・フィリピンでは月間500万個のLCDモジュールを生産。完成品は、日本や中国を含むアジアを中心に、世界各地のスマートフォンやタブレット端末メーカーなどに納入している。

ジャ パンディスプレイは、日立製作所、東芝、ソニーの3社の中小型液晶パネル事業を統合し、2012年4月に事業を開始した。一方、ナノックス・フィリピン は、日本板硝子(東京都港区)の完全子会社ナノックス(福島市)の現地法人として1999年に設立。2013年にジャパンディスプレイが81%を出資して 買収した。当時の従業員数は約4,000人だった。