タッチパネルコントローラICを手掛けるCypress Semiconductorは、2015年6月にモバイル用タッチパネルコントローラIC事業を米国のParade Technologiesに売却することを発表した。Cypressは、SynapticsやAtmelと共に投影型静電容量方式タッチパネル市場をけん引してきたが、中国ICメーカーの台頭によりスマートデバイス分野のシェアが縮小していた。
Cypressは、車載用および家電機器用のタッチパネルコントローラIC事業を継続する。特に車載分野では高いシェアを有しており、タッチパネルの新規採用や抵抗膜方式から静電容量方式への置き換えが見込める有望市場である。
Parade Technologiesは、ディスプレイポートやタイミングコントローラを主力製品としている。これまでタッチパネル用のIC事業は手掛けていない同社が、どのような戦略でコントローラIC事業を展開するのか注目される。