偏光板に使用される偏光フィルムは、延伸した光学用ポバールフィルム(PVAフィルム)にヨウ素を吸着・配向させることで偏光機能を持たせている。
この偏光フィルムの両側に保護フィルムとパネルに貼合するための粘着層塗布加工を行ったものが、偏光板として出荷される。PVAフィルムはクラレと日本合成化学工業のみが供給しており、両社は偏光板の面積需要の成長に合わせた増設を続けている。
この偏光フィルムの両側に保護フィルムとパネルに貼合するための粘着層塗布加工を行ったものが、偏光板として出荷される。PVAフィルムはクラレと日本合成化学工業のみが供給しており、両社は偏光板の面積需要の成長に合わせた増設を続けている。
クラレは2015年10月に発表した生産設備の増設により、PVAフィルムの吸水性を改善し、厚みを45μmに薄膜化した新製品の生産に対応する予定であ
る。これまでTV用のPVAフィルムには主に60μm品が採用されてきたが、偏光板の吸水によるパネルのベンディングや偏光度の部分的な低下が課題となっ
ていた。薄膜のPVAフィルムを採用することで、偏光板メーカーは延伸倍率や保護フィルムを変更せずに偏光フィルムの薄型化・性能改善を行うことが可能に
なる。
PVAフィルムの薄膜対応が進むことで、2017年以降のTV用偏光板の構成に大きな影響を与えることが予測される。
PVAフィルムの薄膜対応が進むことで、2017年以降のTV用偏光板の構成に大きな影響を与えることが予測される。
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