パナソニックは2018年度までに中国に車載用二次電池の生産拠点を設ける検討を始めた。投資額は数百億円規模を想定。電気自動車(EV)に加え、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)向けでも採用増が見込めるリチウムイオン電池を生産、自動車メーカーからの需要増に対応する。また、車載事業で取り組む自動運転技術の開発加速のため、横浜市都筑区に初のテストコース設置も決めた。
パナソニックの津賀一宏社長が15日、日刊工業新聞社のインタビューで明らかにした。
パナソニックの津賀一宏社長が15日、日刊工業新聞社のインタビューで明らかにした。
中国の車載電池新工場の場所選定はこれから行う。同社はノートパソコンや携帯電話などの民生機器向けで、すでにリチウムイオン電池の生産拠点を持
つ。津賀社長は「グループ拠点は多く、材料技術や調達などの知見もあり、モノづくりのベースがある」と、スムーズな立ち上げが可能との認識を示した。
同 社の車載用リチウムイオン電池の採用は増加傾向。15年11月段階で国内外自動車メーカーの44車種が採用し、別に30車種で商談が進む。(15年3月段 階の採用は40車種、商談は23車種)。HVやPHV、EVは先進国中心に需要が伸び、今秋発覚した独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題を起因にさらに 加速する様相だ。中国では電池需要増を見越し、中国や韓国勢が大型投資で攻勢をかけており、大手パナソニックの対抗策が注目されていた。
横 浜に設置するテストコース「佐江戸車両試験場」は、カーナビや先進運転支援システム(ADAS)の開発など手がける拠点からすぐの社員寮跡に設ける。同社 のテストコース設置は初。来夏に本格稼働し、同社が狙う時速40キロメートル以下の低速域の自動運転技術を磨く狙いがある。
同 社の車載用リチウムイオン電池の採用は増加傾向。15年11月段階で国内外自動車メーカーの44車種が採用し、別に30車種で商談が進む。(15年3月段 階の採用は40車種、商談は23車種)。HVやPHV、EVは先進国中心に需要が伸び、今秋発覚した独フォルクスワーゲンの排ガス不正問題を起因にさらに 加速する様相だ。中国では電池需要増を見越し、中国や韓国勢が大型投資で攻勢をかけており、大手パナソニックの対抗策が注目されていた。
横 浜に設置するテストコース「佐江戸車両試験場」は、カーナビや先進運転支援システム(ADAS)の開発など手がける拠点からすぐの社員寮跡に設ける。同社 のテストコース設置は初。来夏に本格稼働し、同社が狙う時速40キロメートル以下の低速域の自動運転技術を磨く狙いがある。
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