ドイツのスペシャルティケミカル会社であるエボニック インダストリーズは、溶液プロセスが可能な金属酸化物の半導体材料「iXsenic S」の実用化を目指す。
iXsenic Sはディスプレーなどの薄膜トランジスタ(TFT)用に開発したもの。現在の主流である蒸着法によらず、塗布法で半導体層を形成することができるため、ディスプレーメーカーのコスト削減につながる。
また小型から大型まであらゆるサイズに適応可能。ディスプレーメーカーで評価が進んでおり、数年内の実用化が期待される。



なおエボニック インダストリーズとFPD製造装置メーカーである(株)SCREENファインテックソリューションズ(本社:京都市上京区)は、iXsenic○R半導体 材料の性能を最大限に発揮させるため、今年の10月に材料、製造装置、製造プロセスを最適な組み合わせで提供することを目的とした戦略的パートナーシップ契約を締結していた。