旭硝子は長期経営戦略「2025年のありたい姿」を策定、今後5年間で研究開発費を含む設備投資に1兆円を投じる。併せて主にM&A(合併・買収)を目的に戦略投資枠3000億円を設定、持続的な成長を目指す。

ガラス、化学、ディスプレーなどコア事業は、成長分野のアジア需要を取り込む。



一方、自動運転など交通インフラ、モノのインターネット(IoT)、ライフサイエンスを戦略事業に定め、高付加価値事業を展開する。メリハリある経営資源 配分を徹底し、資産効率の高い事業構造へ転換する。25年には戦略事業の利益比率を15年度比2倍以上の40%超を目指す。

島村琢哉社長は「コア事業が収益基盤となり、戦略事業で収益拡大をけん引していきたい」と述べた。

2016年12月期連結予想(国際会計基準)の営業利益は前期比5・4%増の750億円となる見通し。価格下落の影響があるが、ガラスや化学品の出荷増が寄与する見込み。