シャープ本社経営再建中のシャープは1日、17年春卒業予定の大学生らの採用に向けた活動を開始した。
専用ホームページを開設し、東京や大阪での合同企業説明会にも参加したが、新卒採用予定数(16年春計画は135人)は未定。
台湾の電子機器受託製造大手「鴻海(ホンハイ)精密工業」からの支援受け入れ交渉が決着しておらず、財務状況の改善が見通せないことなどが背景。



 採用予定数をいつ公表できるかのメドは立っていないが、若手社員の相次ぐ自己都合退職で現場では人手不足感も強まっている。
選考活動解禁が6月1日と昨年より2カ月前倒しされ、「短期決戦」となる中、肝心の採用予定数を固められないままでは、学生から敬遠され、再建に必要な人材を十分に確保できない恐れもある。