凄まじいスピードの時代になったものだ。成長したと思ったら、あっという間に転落し、突如現れたと思ったら、一気に頂上まで駆け上がる。
アイドルの話ならば、そういうこともあるかもしれないが、これは、デジタル社会に生きる現代の企業の話である。これまで、製品やサービスは「徐々に人気が出て」から、ある瞬間を超えると、一気に人気が爆発するものと思われてきたが、今や「それも昔の話」のようだ。

 本書のタイトルにある「ビッグバン・イノベーション」とは、「安定した事業を、ほんの数カ月か、時にはほんの数日で破壊する新たなタイプのイノベーション」だと定義している。





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【目次】
第1部 ビッグバン・イノベーション(ビッグバン・イノベーションとは何か/よりよく、より安い世界で強いられる競争/ビッグバン・イノベーションの経済学ークラウド、シェア、IoTがあらゆるコストを低減させる/シャークフィンー製品ライフサイクルは、もはや「キャズム」に従わない)/第2部 ビッグバン・イノベーションを生き延びる戦略(特異点ー市場に投入するための期間が、市場に投入してからの期間よりも長い/ビッグバンー「破滅的な成功」そのものがイノベーターを追い詰める/ビッグクランチーみずから起こしたイノベーションに首を絞められる前に/エントロピーー撤退すらできない地獄からどう抜け出すか)

【著者情報】
ダウンズ,ラリー(Downes,Larry)
シリコンバレー在住のコンサルタント。過去30年にわたりコンサルティング、講演、執筆している。特にインターネットに関するテクノロジーに強い。アーサーアンダーセン、マッキンゼーなどのコンサルティング会社を渡り歩き、現在はアクセンチュアのフェロー(ハイパフォーマンス研究所)

ヌーネス,ポール・F.(Nunes,Paul F.)(ヌーネス,ポールF.)
アクセンチュアのハイパフォーマンス研究所で、リサーチ担当グローバル・マネージング・ディレクターを務めている。1986年以来アクセンチュア一筋のマーケティングのプロで、ハイパフォーマンス研究所設立に動き、分析を続けている。その研究成果は数々のメディアでも紹介され、また、賞も受賞している

江口泰子(エグチタイコ)
法政大学法学部卒業。編集事務所、広告企画会社を経て翻訳業に従事

(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)