情報化社会の到来を予言した「第三の波」などのベストセラーで知られる作家で、未来学者のアルビン・トフラー氏が27日、米カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で死去した。トフラー氏と妻、ハイジさんが創設したコンサルタント会社、トフラー・アソシエイツが29日、ホームページで公表した。死因には触れられていない。87歳。



 1928年、ニューヨーク生まれ。「情報化社会」の実現を予想したことで知られ、「世界で最も有名な未来学者」(英フィナンシャル・タイムズ紙)と称賛された。  
ニューヨーク大学在学中に知り合ったハイジさんと結婚後、工場の従業員を経て、記者や著述業にたずさわった。1980年に出版された「第三の波」で農業革命、産業革命に続き、「情報革命」の到来を唱えた。
 90年出版の「パワーシフト」では、支配者は財力を持つ者から、知識・情報量を持つ者に移っていくと予測した。